アルケミスト 夢を旅した少年/パウロ・コエーリョ
この本はツイッターで偶然見かけた人の自己紹介文に【人生を変えた本】と書いてあったので即買いして一気に読破してしまいました。
まさにこのツイッターを見て心揺さぶられたことが「前兆」であり、本を買い、読み終えたことが私に起きた「運命」なのだと感じます。(読んだことある人にはわかる。)
この本は羊飼いをやっていた少年が、ピラミッドに宝物があるという夢を2回見ます。そしてその夢をなにかの前兆と捉えた少年はその夢を信じてピラミッドを目指します。その過程で様々な人物と出会い、学んでいくという物語です。
この本には「これだ!!!」というような重要な一文が構えているような本ではなく、少年とある人物との会話の中で、ぽっと出てくるような一文に心を打たれることが多かったように感じます。
所々、今の自分の読解力では分かりづらいとこもありましたが、そこもこの本の深さゆえのことだと思います。ぜひとも読んでほしい一冊です。
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●出来事にはすべて運命がある。
この本で伝えようとしていることは「夢を追う中で起きることはすべて夢を叶えるために必要なこと。全ては一つ。」
少年が最初に夢を見たこと、羊を売って手に入ったお金を盗まれたこと、クリスタル商人のもとで長く働いたこと、その働いた金でさえも砂漠の村の首領に渡されたこと、ピラミッドをやっとにつけたのにボコボコにされ、生死をさまよったこと。
一見これらは悪い出来事のように思われますが、この本の中では宝物にありつけるまでには全て必要な出来事でした。
これは私達が生きるこの世の中にも言えることです。
好きな本の一文に、「山頂には様々なルートがある。山頂に着いて初めて、『あ、このルートで間違っていなかったんだな。』と気づくことができる。」とありますが、これに通じるものが書いてあるような気がしました。
そして最後にもう一つ僕の心の琴線に触れた文を紹介します。
【傷つくことを恐れることは実際に傷つくことよりも辛いこと。】